【ソウル13日聯合ニュース】米自由アジア放送(RFA)は13日、国連児童基金(ユニセフ)が北朝鮮の結核患者数を約12万人と推定していると報じた。
 報道によると、ユニセフは早ければ今月中にも、2300万ドル(約21億4314万円)を投じ、北朝鮮で結核根絶事業を開始する予定だ。
 ユニセフは、北朝鮮で結核が疑われる患者のうち、陽性と判定される診断率は90%を上回り、治療成功率も85%に迫ると判断している。ただ、国際社会と北朝鮮当局の協力が深まり、結核診断率と治療率が高まったものの、国際社会からの支援が不規則で、北朝鮮の予算も不十分だとみている。ユニセフによると、北朝鮮政府支出の約6%が保健分野に配分されるが、このうち結核事業に使われるのは0.6%にすぎない。
 RFAは世界保健機関(WHO)の報告書を引用し、北朝鮮の場合、人口10万人当たりの新規・再発患者の割合を示す結核患者発生率は韓国の3.9倍で、人口全体に占める結核患者の割合はWHO東南アジア管轄地域の11カ国のうち、東ティモール、ミャンマーに次いで3番目に高いと指摘した。その上で、今回の結核根絶事業で2015年までに治療率を90%以上に高め、感染者数と死亡率を現在の半分に減らすことがユニセフの目標だと報じた。
 WHOは3月に公表した資料で、北朝鮮では毎年10万人当たり344人の結核患者が発生しており、2006年をベースにした結核患者数は10万人当たり178人で、発病率が先進国に比べ高いと指摘した。また、2010年の1年間、北朝鮮で約8万9300人(新規患者7万1700人・再発患者1万7600人)の結核患者が発生すると見通した。



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