【ソウル12日聯合ニュース】韓国銀行は12日に金融通貨委員会を開き、5月の基準金利を現行の年2.00%に据え置くことを決定した。
 同行は5.25%だった基準金利を国際金融危機直後の2008年10月から6回にわたり引き下げ、昨年2月に過去最低の2.00%とした。以来、現水準で据え置いている。15か月連続という過去最長の金利凍結となった。
 今月の金利据え置きは、国内景気は急速な回復勢をみせているものの、南欧諸国の財政危機で対外不確実性は依然、存在するとの判断によるものと分析される。
 企画財政部の尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)長官は3日に、第2四半期の経済成長率が出るまでは現在の政策基調を維持すると明らかにした。青瓦台(大統領府)と与党ハンナラ党も、本格的な出口戦略の施行には否定的な立場を示しており、基準金利据え置きの可能性は高いと予想されてきた。
 第1四半期経済成長率が前年同期比7.8%を記録したなか、低金利基調の長期化で適当な投資先が見つからない市中資金の短期化現象が続き、最近は、基準金利早期引き上げ論が急浮上していた。しかし、南欧の財政問題で国内外金融市場が揺らぎ、世界経済に及ぶ影響も懸念されたことで、利上げ論はやや力を失った。
 南欧発の対外不確実性が浮上する状況で、民間の自生力回復を重視する韓国銀行と、第2四半期の経済指標を見るべきとする政府の立場から、利上げは早くて8月、または9月になるものとみられる。



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