【東京9日聯合ニュース】韓国のバイオ関連会社・RNLバイオが7日、日本・京都に成人幹細胞治療の専門病院「京都ベテスダクリニック(Kyoto Bethesda Clinic)」を開院した。世界で初めて、成人幹細胞を活用しアトピー、リウマチ、糖尿などの自己免疫疾患やがんの治療を行う。
 自己幹細胞を活用した自己免疫疾患の治療は、患者から少量の脂肪を採取して幹細胞を分離し、これを多くの幹細胞に培養した後、患者自身の体に再び注入することで、損傷した組織を再生させる。会社側は、免疫細胞と幹細胞を併用してがん治療が可能だとしているほか、特別な治療薬がなく免疫抑制剤や代替医学に依存している自己免疫疾患の治療にも、自己幹細胞が活用できるとの立場だ。

 京都ベテスダクリニックは、来年1万人、2015年には10万人の患者を誘致する計画だ。これが実現すれば、産業的価値は3兆ウォン(約2379億円)に達すると見込まれる。

 クリニックを韓国でなく日本に設立したのは、韓国では自己幹細胞の治療を薬事法で「医薬品」として管理しており、複雑な臨床試験など厳しい規制を設けているため。日本では、自己幹細胞の治療を「高度先進医療技術」と定め、医師の判断の下で自由に治療が可能だ。


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