【ソウル7日聯合ニュース】景気が回復をみせているにもかかわらず、第1四半期には欧州財政問題の震源地となったギリシャとの貿易が大幅に減少したことがわかった。
 関税庁が7日に明らかにしたところによると、第1四半期のギリシャとの貿易規模は2億4617万ドル(約224億9993万円)で、前年同期の26.0%にとどまった。輸出額は2億2316万ドルで前年同期の23.7%水準と、輸出に相当な影響が出ている。貿易全体の約10%を占める輸入は2301万ドルで、3.4倍に拡大した。貿易黒字は2億15万ドルと、昨年の5分の1に縮小した。
 ギリシャとともに財政赤字を出しているポルトガル、アイルランド、イタリア、スペインとの貿易も小幅な増加にとどまり、全体の貿易増加幅には及ばなかった。第1四半期の4カ国との貿易規模は27億4441万ドルで、前年同期比21.0%増加した。一方、同期間の韓国の貿易規模は1994億4119万ドルと、36.8%の増加をみせている。4カ国との貿易増加率は、欧州連合(EU)27加盟国との貿易増加率(21.9%)も下回る。
 欧州財政危機とあわせ、先月中旬のアイルランドの火山噴火で欧州への航空輸出にも狂いが生じたことから、ことしの欧州諸国との貿易規模は当初の期待に大きく及ばない見通しだ。



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