【ソウル3日聯合ニュース】日本・神奈川県の鎌倉大仏殿高徳院にある韓国・景福宮の建物「観月堂」が韓国に戻ってくる。大韓仏教曹渓宗総務院が3日、日韓仏教交流協議会会長の代理として訪韓した西郊良光・天台宗元宗務総長と慈乗(チャスン)総務院長が、観月堂を韓国に戻すことに合意したと伝えた。
 具体的な協約式は、京都で開かれる第31回韓日・日韓仏教文化交流大会の会期に合わせ、25日に行われる。協約を基に、両国政府の支援を受け観月堂を元の場所に戻すための具体的な日程を定める予定だ。曹渓宗総務院側は、景福宮復元工事が終わる前に戻ってくるものと見込んでいる。

 観月堂は、朝鮮王室が金融担保として朝鮮拓殖銀行に差し出した。その後、同行が財政難で山一證券から融資を受けた際に同社へ提供、1924年に高徳院に寄贈された。

 観月堂は景福宮にあったと推定されるが、具体的な用途は知られていない。高徳院では観音菩薩(ぼさつ)立像を安置している。



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