【ソウル29日聯合ニュース】法務部ソウル出入国管理事務所が29日に発表した「留学生統計資料」によると、3月末現在、韓国の大学に留学している外国人学生は8万4000人で、このうち出入国管理法を違反した不法滞在者は約1万人に上る。また、留学ビザ取得者は6万2451人、韓国語研修ビザ取得者は1万8534人だった。
 外国人留学生の数は2002年の7288人から、2004年は前年比75%増の1万7023人を記録するなど、毎年約50%ずつ増えた。
 外国人留学生数を課程別にみると、学士・専門学士が4万1692人で最も多く、修士(1万1804人)、博士(3545人)、研究員(75人)が後に続いた。このうち、不法滞在者は修士179人、博士課程12人など約5000人。
 政府関係者は語学研修の目的で入国した後、不法就労などで離脱した留学生が4000人余りに達し、約18万人に上る不法滞在者のうち、外国人留学生は約1万人に達すると説明した。
 昨年、出入国管理法違反で摘発された留学生は4519人だった。「期間延長」が1327件、活動範囲違反が1208件で、「不法就労」も714件だった。これについて政府関係者は、外国人学生の留学ビザ規定が緩和された90年代末から2000年代初めに一部の大学が学生を増やすため外国人留学生を条件を問わずに受け入れたことや、ブローカーの活動が背景にあると分析した。しかし、当局が外国人留学生の質的低下を懸念し、留学生の審査や管理を強化したため、ビザ発給も厳格になり不法留学は減少していると述べた。
 全国の大学の中でも外国人留学生が最も多い慶煕大学国際教育院の関係者は、留学生が韓国語能力試験で中級レベルの3~4級に合格しても授業内容の理解に問題があり、これを放置すると学業放棄などで離脱する可能性があると指摘した。このため、教養課程に外国人向けの科目を多数設け、主要言語圏別に相談室を運営するなど、留学生の管理に注力していると述べた。
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