【ソウル27日聯合ニュース】韓国銀行が27日に発表した第1四半期実質国内総生産(GDP)速報値によると、第1四半期の実質GDPは前年同期比7.8%成長した。2002年第4四半期の8.1%以来、7年3か月ぶりの高水準となった。
 前四半期比の成長率は1.8%を記録した。前年同期、前四半期比の成長率は、12日に韓国銀行が発表した修正見通し値よりそれぞれ0.3ポイント、0.2ポイント高い。
 経済成長率の改善には、産業生産の大幅増や輸出・設備投資の好調が追い風となった。
 製造業は半導体や電子部品、映像・音響通信機器など電機・電子の好調の影響で生産が前四半期比3.6%増加した。前年同期比では20.0%増え、2000年第3四半期の20.6%以来、9年6か月ぶりに20%台の伸びを記録した。
 建設業は土木建設を中心に前四半期比1.6%増加し、3四半期ぶりに増加に転じた。サービス業は卸・小売り、運輸や保管業などが好調をみせ1.5%増加した。
 支出では、内需が民間・政府消費、建設・設備投資ともに増加し、前四半期比2.7%増加した。前年同期比では9.5%増加し、2000年第2四半期以来、9年9か月ぶりの高水準を記録した。
 民間消費は衣類や履物など準耐久財に対する支出増加で前四半期比0.6%増加し、政府消費は健康保険給与の拡大に伴う社会保障支出増大などで5.7%増加した。
 設備投資は、半導体製造用機器や建設機械など機械類投資が活気付き、前四半期比1.5%増加。前年同期比では28.8%増加し、2002年第3四半期(29.9%)以来、7年6か月ぶりの高水準となった。建設投資も土木建設が増え、前四半期比0.9%増加した。
 財貨輸出は半導体や液晶パネル(LCD)、自動車などが大幅に増え、前四半期比3.4%増加した。財貨輸入も機械類を中心に前四半期比5.4%増加した。
 輸出は前年同期比21.3%、輸入は22.1%増加し、それぞれ2004年第2四半期(30.5%)と2000年第3四半期(24.5%)以来、最も高い水準となった。貿易条件の変化を反映した実質国内総所得(GDI)は前四半期比1.0%、前年同期比9.1%、それぞれ増加した。
 韓国銀行は同日、第1四半期の実質GDPに関する説明会で、「総合的に評価すると、韓国経済は高い成長率をみせ長期成長経路に近接した」と述べた。「長期成長経路」については、経済がほぼ正常軌道に乗ったとの意味だと説明した。政府部門と輸出は金融危機以前の水準を上回り、輸出を除く民間内需は危機以前水準の97%まで回復したと分析している。



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