国民向け談話を発表する鄭首相=25日、ソウル(聯合ニュース)
国民向け談話を発表する鄭首相=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル25日聯合ニュース】鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相は25日、韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事故に関する国民向け談話を発表した。事故で犠牲となった兵士らの葬儀期間を「国家哀悼期間」に、告別式を行う4月29日を「国家哀悼の日」に指定すると明らかにした。遺族の意志により、葬儀は同日から29日まで、海軍葬で執り行う。殉国した兵士らの高貴な犠牲をたたえるため、戦死者に準じ名誉をもって礼遇し、1階級追叙と花郎武功勲章を授与するとした。
 船体引き揚げ作業に加わり帰港中に沈没した底引き網漁船「クムヤン98号」についても、「乗組員の犠牲を決しておろそかにしない」と述べた。
 鄭首相は、「われわれが悲しみに暮れている瞬間にも独島(日本名:竹島)に対する妄言を繰り返している日本、金剛山観光地区の民間資産まで凍結しようとする北朝鮮、その中間が今日の大韓民国の座標だ」と述べ、分裂と葛藤(かっとう)で浪費する時間はないと呼びかけた。
 政府は事故原因を客観的かつ科学的に、徹底して明らかにすると強調し、調査結果により決然とした姿勢で厳重な措置を取る方針だと主張した。また、国家安全態勢を全般的に再検討し、韓国軍にも責任を問うべきことがあれば、厳正に問うとの考えを示した。兵士の安全により細心の注意をはらい、士気高揚に向けた総合対策も早期に策定すると約束した。
 最後に鄭首相は、「政府はこの時代、この地の英雄らが身を持って示した崇高な愛国精神を決して無駄にしない。国民の心のなかに永遠に生き続けるよう、大韓民国の名の下にあなた方を記憶する」と述べた。
 これを受け、政府は25~29日の「国家哀悼期間」に、すべての公務員が簡素な服装に謹弔のリボンをつけることにした。「国家哀悼の日」の29日には、全国の官公庁と公共機関で弔旗を掲揚し、午前10時にサイレンを鳴らし1分間の黙とうをささげる。
 当該期間中は中央行政機関と地方自治体で予定されているすべての祝祭とスポーツ行事、各種行事の自制を呼びかけ、やむをえない場合も簡素に行うようにする。
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