立ち入り制限されている養豚農場=22日、忠州(聯合ニュース)
立ち入り制限されている養豚農場=22日、忠州(聯合ニュース)
【ソウル22日聯合ニュース】8日に仁川市江華郡で発生した家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫が、全国に広がっている。家畜防疫当局は非常態勢に入った。
 農林水産食品部は22日、緊急家畜防疫協議会を開き、口蹄疫危機警報段階を2番目に高い「警戒(Orange)」に維持するものの、最高段階の「深刻(Red)」に準ずる対応態勢を取る方針を決めた。
 同部が明らかにしたところによると、忠清北道忠州市で前日に口蹄疫の疑いが申告されたブタを精密検査した結果、感染が判明した。
 この農家では1000頭のブタを飼育しているが、親ブタ1頭と子ブタ9頭の乳首に水ぶくれとかさぶたができたほか、舌に潰瘍(かいよう)の症状があり、感染が疑われていた。ブタから発見されたウイルスは血清型が「O型」で、江華と金浦で確認されたものと同じ。この農家は口蹄疫が最初に見つかった江華の韓牛(韓国在来種のウシ)農家から約136キロメートル離れているが、防疫当局の防疫網をくぐり抜け、江華の口蹄疫が拡散した可能性もある。
 さらに、今回感染が確認されたブタの場合、ウシに比べウイルスの伝染力が100~3000倍に上り、さらなる拡散が懸念される。
 防疫当局では疫学調査を進めているが、いまだに伝染ルートと媒介を把握できていない。ただ、今回の検査でも金浦のケースと同じく、抗原(ウイルス)検査では陽性と判定されたが、抗体検査では陰性判定が出た。まだ抗体が形成されておらず、感染からそれほど経っていないものと推定される。
 一方、江華の韓牛・ヤギ農家でも新たに感染が確認された。陽性判定が出た2か所の農家で飼育している偶蹄(ぐうてい)類、半径500メートル以内の偶蹄類は、すべて殺処分する予定だ。
 防疫当局は忠州と江華で新たな防疫地域を設定するとともに、家畜防疫協議会で口蹄疫の全国拡散を受けた特別対策を議論する。



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