【ソウル21日聯合ニュース】北朝鮮外務省は21日に「備忘録」を発表し、核保有国であることを重ねて強調しながら、他の核保有国と同等に国際社会の核軍縮努力に加わっていくと表明した。
 自国では必要なだけ核兵器を製造するが、核軍備競争に加わったり必要以上に核兵器を作ることはないとした上で、「他の核保有国と同じ立場で、国際的な核伝播(拡散)防止と核物質の安全な管理に向けた努力に加勢する用意がある」と強調した。
 こうした発表は、北朝鮮が2度にわたり核実験を実施した核保有国であることを改めて示すとともに、自国の核拡散に関する国際社会の懸念に対し、原則的な立場を表明したものと受け止められる。北朝鮮における備忘録とは、「重要な事件や問題に関連する事実と資料を公開し、自国の立場を表明する文書」を意味する。
 これに先立ち、クリントン米国務長官は9日にケンタッキー州ルイビル大学で行った演説で、北朝鮮が1~6個の核兵器を保有しているとの見解を明らかにした。11日に米ABCテレビの報道番組に出演した際にも、北朝鮮を「核兵器を保有した国」と表現し、事実上、北朝鮮が核保有国であることを認めた。
 北朝鮮外務省はまた、今なお休戦状態の朝鮮半島で平和協定が迅速に締結されるよう、非核化に必要な信頼関係が早期に築かれるだろうと述べた。「6カ国協議の再開いかんに関わらず、今後もこれまでと同様、朝鮮半島と世界の非核化に向け始終一貫した努力を傾けていく」と表明した。
 6カ国協議が再開されないなか、平和協定議論の必要性を重ねて指摘しながら、協議空転の責任が他国にある点を強調したものとみられる。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0