黄長ヨプ氏=(聯合ニュース)
黄長ヨプ氏=(聯合ニュース)
【ソウル20日聯合ニュース】1997年に北朝鮮から亡命した黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党秘書の殺害指令を受け、北朝鮮から韓国入りしたスパイ2人の身柄が拘束された。
 2人は対韓国・海外工作を担当する人民武力部・偵察総局所属。韓国当局では、先月26日に黄海で発生した韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事故との関連を疑っているという。
 ソウル中央地検公安1部と国家情報院は20日、韓国で黄元秘書を殺害しようとした容疑(国家保安法違反)で、30代の偵察総局要員2人の身柄を拘束した。
 検察によると、2人は昨年11月に偵察総局から殺害指令を受け、同12月に中国・延吉から脱北者を装いタイに密入国し、強制追放の形で韓国に入国したとされる。脱北偽装を疑った国家情報院の調べに対し、工作員教育を受け黄元秘書の殺害指令を受けたことを自白した。
 2人は、「黄元秘書がよく訪れる病院や場所、会う人々などを把握した後、具体的な殺害計画の指示を受けることになっていた」と供述したという。
 偵察総局は対韓国・海外工作を行ってきた「35号室」と作戦部、偵察局が昨年に拡大改編された機関。改編後、スパイを韓国入りさせた事実が摘発されたのは今回が初めてとなる。




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