【ソウル18日聯合ニュース】韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事故発生後、南北間の民間交流の大半が中止または延期されている。
 対北朝鮮消息筋が明らかにしたところによると、北朝鮮の山林復旧に使われる1000本の木を送るため18日に訪朝する予定だったある対北朝鮮支援団体は政府との協議の結果、訪朝延期を決めた。
 政府当局者は、休日は緊急の場合でなければ南北間の出入りを行わないという慣例と最近の状況を考慮し、同団体に訪朝延期を勧告したと説明した。
 全国民主労働組合総連盟(民主労総)と韓国労働組合総連盟(韓国労総)は30日から来月2日までソウルで北朝鮮・朝鮮職業総同盟中央委員会と共同で大規模なメーデー行事を開催する計画だが、これも中止になる可能性が高まった。両団体はまだ統一部に北朝鮮側関係者の訪韓に必要な関連書類を提出していないが、政府内には書類の承認に否定的な雰囲気が流れているという。
 また、大韓仏教曹渓宗は信徒らの北朝鮮・神渓寺訪問を5月初めに再び進める計画だが、実現の可能性は低いとみられる。
 政府当局者は、「天安」沈没事故や金剛山観光問題など今の南北関係の状況では大規模な南北行事の開催は難しく、最少人数による南北接触だけを認めるという立場に変わりはないと述べた。
 民間団体も「天安」沈没事故が南北交流に与える影響を注視している。ある民間団体関係者は、事故原因が北朝鮮にあると明らかになった場合、南北民間交流が中断されるのではないかと懸念を示した。
 このため、沈没事故が北朝鮮によるものではないという点が明確になり、金剛山観光問題が解決されるまでは、南北民間交流も滞ると予想される。



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