【ソウル12日聯合ニュース】文化体育観光部は12日、ゲーム依存の予防と解消策を発表した。同部が昨年から特別班を構成し論議を重ねてきたもので、国内ゲーム産業の80%以上を占めるオンラインゲームのやりすぎを防ぐための内容が主となっている。
 主な対策は▼ゲーム利用時間の制限に向けた予防的技術措置の導入▼本人認証の強化を通じた住民登録番号の盗用防止▼効率的なゲーム利用の指導・管理システム構築――など。
 まず、ゲーム利用時間の制限に向けた予防的技術措置として、「疲労度システム」の導入や、青少年のオンラインゲーム深夜利用制限などの対策を進める方針だ。
 「疲労度システム」は、一定時間が過ぎるとゲームアイテムを獲得する速度が落ちるなど、ゲームのやりすぎを防ぐシステム。現在、4つのロールプレイングゲーム(RPG)に適用されており、年内に適用対象を国内RPG市場の79%を占める19のゲームに拡大する計画だ。
 また、「深夜時間シャットダウン」と呼ばれる深夜のゲーム利用制限対策で、青少年は午前零時以降にオンラインゲームサイトに接続できないようにする。まずは青少年の利用度が高いオンラインゲーム3種に適用し、対象を順次拡大する計画だ。
 住民登録番号の盗用と関連しては、ゲーム利用者の本人認証を定期的に実施するよう、ゲーム業界に要請することにした。
 家庭での効率的なゲーム利用の指導と管理に向けては、子どもが親の住民登録番号を使い加入したゲームサイトを、親側が確認することができるポータルサイトを構築する予定だ。このサイトでは、子どもがゲームサイトだけでなく青少年有害媒体物に指定されているゲームアイテム仲介サイトにも加入したかどうかも確認できる。
 また、両親がゲームサイトに要請し、子どものゲーム利用内訳を確認し、サイトへの接続を制限する「子女ゲーム利用管理サービス」の活性化に向けた広報活動も強化する。同サービス適用ゲームを年内に100以上に拡大できるよう、ゲーム業界と引き続き協議する予定だ。
 ゲームアイテムの現金取引については、仲介業者の責任を強化し、業者が違法アイテムの確認とモニタリングを継続的に行うようにする。
 このほか▼ゲームアイテムの現金取引に対する合理的規律の推進▼ゲーム業界による100億ウォン(約8億4000万円)規模の「ゲーム文化基金」の年内設立▼「ゲーム過没入対応協議会」の運営と市民団体のモニタリング支援▼ゲーム依存の予防と解消策の実効性確保に向けた法制度的装置の構築▼ゲーム産業の持続成長に向けた支援拡大の推進▼「健全なゲーム文化醸成」と「ゲーム産業の持続成長基盤強化」――なども重点課題に含まれた。



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