【ソウル11日聯合ニュース】北朝鮮は9日、平壌・万寿台議事堂で第12期最高人民会議(国会に相当)第2回会議を開き、昨年に続き憲法の一部条項を改正するとともに、昨年比6.3%多いことしの予算案を承認した。
 大方の予想に反し、金正日(キム・ジョンイル)総書記は会議に欠席したが、最近取りざたされている中国訪問とは無関係との見方が有力だ。
 北朝鮮・朝鮮中央通信によると、会議では「朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の一部条文修正に関して」と題する憲法改正案が採択された。憲法条文の改正内容は報じられていないが、昨年1月に後継者に内定した金総書記の三男、ジョンウン氏の後継構造と関連があるとの見方も出ている。
 北朝鮮は昨年の第12期最高人民会議第1回会議で1998年以来11年ぶりに憲法を改正、金総書記を「国家最高領導者」と明示することで、有事の際の権力継承を容易にしたと分析されている。
 一方、朴寿吉(パク・スギル)副首相兼財政相は、ことしの国家予算収入計画は昨年の106.3%、国家予算支出計画は108.3%に増える見通しだと報告したが、具体的な額は言及しなかった。
 予算の増減を分野別に見ると、国防費は予算総額の15.8%で昨年と同一水準を維持し、軽工業は10.1%、農業は9.4%、それぞれ増額された。
 会議ではこのほか組織問題も議論されたが、韓国や米国など対外関係に関する言及はなく、さまざまな観測が出ていた外資誘致関連の法令整備も行われなかった。



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