【ソウル9日聯合ニュース】韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は9日、基準金利の引き上げには、民間部門の自生力回復が前提となるとの考えを示した。
 金融通貨委員会終了後の記者会見で述べたもの。利上げ時期を決めるには、民間部門の自生力がある程度回復したという判断が必要だと説明した。そのうえで、国家経済が堅実に安定を維持し発展するかどうかが、判断の基準となると述べた。
 基準金利を当面は現水準で維持し景気を下支え、国内外の景気回復状況や他国中央銀行の動きを踏まえ、利上げを決定するという意味の発言と解釈される。
 今後の通貨政策については、現在の金融緩和基調を維持しながら、韓国経済の回復に役立つ方向で運用するとした。国内外の経済状況を綿密に検討し、適時に対処できるようにすると強調した。
 また、国内経済は世界経済の好転により回復傾向を示しているが、建設投資は振るわず、雇用も思うように回復が進まないと診断した。中国の人民元切り上げ問題については、韓国経済に影響を与える可能性があるため対策を講じる必要があると指摘した。
 物価は非常に安定しており、下半期から来年にかけ物価上昇圧力があると予想されるが、国際原材料価格の上昇によるインフレ圧力は心配するほどではないと述べた。経常収支は黒字基調を維持するが、過去のように大幅な黒字は期待し難いとの見方を示した。

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