この新聞は労働党機関紙「労働新聞」とは異なり、外部に公開することが厳格に禁じられている。
掲載された個人筆名の記事は、「父である首領様(金主席)の恩徳を長く伝え、4月の春を歌った。最高司令官同志(金総書記)を絶えず信頼し、2月は春だと声高に謳歌した。今日われわれは、先軍朝鮮の未来の春は1月から始まると、格調高くたたえる」と述べている。
北朝鮮は、金主席の誕生日4月15日を「太陽節」、金総書記の誕生日2月16日を「民族最大の名節」と制定し、記念している。
また記事には、「4月の春があり社会主義の朝鮮があり、2月の春があり主体の強盛大国がある。1月の春があり強盛富興し、永遠無窮の金日成朝鮮がある」と記されている。
放送は、この記事について、社会主義朝鮮を築いた金主席と、主体思想・国防国家を築いた金総書記に続き、強盛大国の偉業を完成させる人物としてジョンウン氏を暗示していると分析。ジョンウン氏について過去と現在の指導者と同格に近い位置の確立と偶像化が、内部的にすでに行われていることを示すものだと評価した。
同紙1面に掲載されているのはは、「人民軍隊は偉大な首領、偉大な最高司令官と受け継いできた忠実性の伝統を輝かしく継承していく」と題した社説。全4面すべてを、金主席と金総書記の後を継ぐ後継者への忠誠を強調する内容に割愛している。
社説は「すべての人民軍将兵は、過去にもそうだったように今後も忠実性の伝統を永遠に継承し、偉大な先軍革命首脳部を総代として決死擁護し…」と主張している。放送は、この「偉大な先軍革命首脳部」という表現は初めて登場したもので、ジョンウン氏を指すとみられると説明した。
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