【ソウル7日聯合ニュース】北朝鮮当局が、1日に不法入国の容疑で抑留した米国人アイジャロン・マーリ・ゴメス氏(30)に対し、6日の裁判で8年の労働教化刑と7000万ウォン(北朝鮮ウォン基準)の罰金刑を言い渡した。
 北朝鮮の朝鮮中央通信は7日、「裁判では朝鮮民族敵対罪と非法(不法)国境出入罪に対する審理を行い、共和国刑法の条項に準じて有罪を確定した」と報じた。ゴメス氏は起訴事実をすべて認めたという。通信はまた、米国の利権を保護するスウェーデン側の要請に応じ、駐北朝鮮スウェーデン大使館代表らの裁判傍聴が例外的に許可されたと伝えた。
 北朝鮮の労働教化刑は、炭鉱などの周辺に設置された労働教化所で厳しい労働に就く刑で、殺人、強盗、窃盗、性的暴行などの一般刑事犯と、詐欺や横領など経済犯のうち、量刑2年以上の重犯者に宣告される。
 一方、今回の北朝鮮の措置については、昨年に米国籍の女性記者2人が抑留されたときと同様、米朝関係の争点に浮上させようとする狙いがあるとの分析も出ている。
 昨年3月、中朝国境で取材中に北朝鮮警備兵に捕まった女性記者2人は、同年6月の裁判で12年の労働教化刑を言い渡されたが、8月のクリントン元大統領の訪朝時に解放された。クリントン元大統領は当時、金正日(キム・ジョンイル)総書記と会い、オバマ大統領のメッセージを伝えた。



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