【ソウル5日聯合ニュース】黄海・白リョン島沖での海軍哨戒艦「天安」沈没事故を前後し動きがとらえられていた北朝鮮の潜水艦は、「サンオ(サメ)」級だと伝えられた。
 金鶴松(キム・ハクソン)国会国防委員長は5日に記者懇談会を行い、国防部の金泰栄(キム・テヨン)長官が2日の国会緊急懸案質問で言及した北朝鮮の潜水艦は、300トン級の小型潜水艦だと説明した。
 金長官は、今回の「天安」沈没への北朝鮮の介入可能性に関連し、「先月24日から27日まで、確実に姿が見られない北朝鮮の潜水艇が2隻ある」と述べていた。ただ、沈没事故との関連性については、「弱いと判断している」と強調した。
 金委員長によると、「天安」沈没前後の23~27日の間、23日に6回、24日に3回、26日に1回、北朝鮮の潜水艦基地・琵琶串で、「サンオ」級潜水艦が機動している。半潜水艇には特別な動きはなかった。これら潜水艦が「韓国側に渡ってきたと断定することはできない」と述べた上で、機動していたのは2隻で、1隻は通信上、琵琶串付近にいたものと確認されたが、もう1隻は不明だと説明した。
 北朝鮮は現在、全長35.5メートル、幅3.8メートル、高さ3.2メートルの「サンオ」級(325トン)小型潜水艦を保有している。1996年には江陵沖で座礁しているのが発見されたこともある。
 金委員長は、半潜水艇は爆発力がTNT換算50キロの軽魚雷を積載しており、事故当時の潮流が5ノット、半潜水艇の潜水時速度が6ノットという点から、半潜水艇が機動していた可能性は希薄だと承知していると述べた。
 また、「天安」船体の状態は魚雷または機雷による破壊の程度で、疲労破壊によるものとみることはできないというのが、軍の説明だと伝えた。



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