事故海域で船体引き揚げ作業にかかった海上クレーン(共同取材団)=4日、白リョン島(聯合ニュース)
事故海域で船体引き揚げ作業にかかった海上クレーン(共同取材団)=4日、白リョン島(聯合ニュース)
【ソウル4日聯合ニュース】政府当局者は4日、黄海・白リョン島沖で沈没した哨戒艦「天安」と海軍第2艦隊の交信内容を確認した結果、事故当日(先月26日)午後9時22分以前に「天安」に関連する異状報告はなかったと、記者団に明らかにした。
 軍当局が「天安」沈没事故の発生時間を数度にわたり訂正したため論議を醸しているが、今回、政府当局者が初めて、関連交信内容の一部を明らかにした。交信録には第2艦隊司令部で活動するすべての船舶の交信内容が記録されているため、すべてを公開することはできないとしながら、国防部が間もなく「天安」に関係する部分だけを抜粋し、公表するだろうとと伝えた。
 「天安」の船体が2つに裂け出した時間については、午後9時22分が最も正確だと考えていると述べた。当時の状況と白リョン島基地から熱感知装備で撮影した動画、地震波など科学的データを基に分析し結論を下したものだと、軍当局の発表を改めて確認した。
 北朝鮮介入の可能性についても言及し、「現在までに北朝鮮に関連する確実な状況は確認できていないというのが、政府の一貫した立場だ」と強調した。また、「天安」が事故海域を航行していた理由については、「特定任務のためではないと報告を受けている」と明らかにした。北朝鮮の半潜水艇が活動した痕跡は確認されていないが、可能性は完全に閉ざしてはいないとした。
 一方、軍当局はこの日、「天安」とは事故当日午後9時19分ごろに交信があったことが確認されたと明らかにし、事故発生時間は午後9時15分だったという疑惑を否定した。このときの交信内容は通常的、日常的なもので、事故とは関係ないものだったと説明した。


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