【ソウル2日聯合ニュース】米民間団体の支援で北朝鮮・平壌に建設中の国立結核標準研究所が、5月初旬に完工し全面稼動に入る見通しだ。
 米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が2日に報じたところによると、研究所はさまざまな治療剤に耐性のある多剤耐性結核菌(MDR-TB)を研究できる北朝鮮初の機関で、米民間団体クリスチャン・フレンズ・オブ・コリアと米スタンフォード大学が2008年から建設をサポートしてきた。
 クリスチャン・フレンズ・オブ・コリア関係者は1日にVOAの電話取材に対し、結核専門研究所が設置されれば、北朝鮮当局に国際機関からさらに多額の結核根絶支援金を受け取る資格が生じると話している。
 研究所の完工を控え、建設専門家とスタンフォード大学の研究陣、結核専門家らで構成された代表団が、20日から来月8日の間に訪朝する。これに先立ち、建設資機材や実験道具、薬品など170万ドル(約1億5954万円)相当の物品を積んだコンテナも、北朝鮮に到着する予定だ。
 世界保健機関(WHO)の資料によると、北朝鮮では毎年人口10万人当たり344人の結核患者が発生しているという。ことしも約8万9300人(新規患者7万1700人・再発患者1万7600人)の結核患者が出るものと予測されている。



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