2006年1月10~18日に中国を非公式訪問した金正日総書記(資料写真)=(聯合ニュース)
2006年1月10~18日に中国を非公式訪問した金正日総書記(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル31日聯合ニュース】政府中核当局者は31日、聯合ニュースの電話取材に対し、北朝鮮・金正日(キム・ジョンイル)総書記の訪中について「可能性がかなり高まっているとみている。訪中間近とみて注視している」と明らかにした。
 訪中時期について断定的に言及することはできないとしながらも、最近、金総書記が中国と国境を接する平安北道で活動していることなどから、間もなく訪問する可能性があるとみていると説明した。
 別の複数当局者も、先発隊が北京に向け出発したとの情報を入手したことを明らかにした。これに関しては、将校級を団長とする朝鮮人民軍代表団が30日に北京を訪問したと伝えられていた。韓国情報当局もこうした情報をとらえた後、金総書記の訪中可能性と関連付け、鋭意注視しているという。先発隊は、中国側と儀典や警護、保安問題などを集中協議するとみられる。
 外交筋では、北朝鮮と中国の外交日程を考慮すると、金総書記の訪中は来月1~2日ごろの可能性が高いと指摘する。
 北朝鮮は来月9日から最高人民会議第12期第2回会議を開催する予定のため、訪中はその前になるというのが情報筋の見方だ。また、ある外交筋は、先発隊の中国入りから3日ほど後に金総書記が訪中したことがあると、過去の事例を指摘する。
 中国情報筋らは、最近、北朝鮮との国境地域の丹東で、一部携帯電話の通話状態が悪くなり、住民の間で「金総書記の訪中が迫っているのではないか」という推測が出回っていると伝えた。
 金総書記は、25日に中朝国境に近い平安北道の複数の工場を視察したと伝えられている。28日に国立交響楽団の公演を観覧したのも、平安北道だった可能性が有力視されている。
 ただ、一部観測筋は、金総書記の動きが事前に明るみになった場合、北朝鮮側が訪中計画を延期する可能性もあると話している。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0