【ソウル17日聯合ニュース】関税庁が17日に明らかにしたところによると、先月の南北貿易規模は1億5349万5000ドル(約138億7000万円)で、前年同月より52.1%増加した。搬出が3703件で7714万4000ドル、搬入が3094件で7635万1000ドル、貿易収支は79万2000ドルの黒字を計上した。
 南北貿易規模が昨年より大幅に増加したのは、景気低迷の余波から少しずつ回復しているためとみられる。南北間の政治的緊張関係も、貿易には大きな影響を及ぼしていない。昨年にも黄海上での南北銃撃戦(大青海戦)など悪材料が多かったが、南北貿易は順調なほうだった。
 こうした動きのなか、ことし通年の南北貿易規模は、国内外の景気上昇に伴う需要増などで大きく増えるものと予想される。韓国貿易協会が15日に発表したアンケート調査の結果でも、北朝鮮に生産工場を持つか南北貿易を行っている業者101社のうち44.6%が、ことしの南北貿易規模は昨年より拡大すると答えている。
 一方、南北貿易収支は2008年9月の米リーマン・ブラザーズ破たんを受けた不況以降昨年11月まで、赤字が15か月間続いた。同12月は黒字に転じたが、ことし1月は再び赤字となり、さらに先月は再度黒字を記録した。


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