着工式に出席した鄭会長(左)(ポスコ提供)=15日、ソウル(聯合ニュース)
着工式に出席した鄭会長(左)(ポスコ提供)=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル15日聯合ニュース】ポスコは15日、インド西部のマハーラーシュトラ州で年産45万トン規模の溶融亜鉛めっきライン(CGL)工場を着工したと明らかにした。溶融亜鉛めっき鋼板は自動車や家電製品に使用される高級素材だ。
 ポスコ側によると、鄭俊陽(チョン・ジュンヤン)会長は着工式で、韓国・インドの包括的経済連携協定(CEPA)の発効で両国関係が戦略的パートナーに格上げされ、同工場の未来も非常に明るいと述べた。
 60万平方メートルの用地に2012年5月にしゅん工される同工場建設には、総額2億4000万ドル(217億3680万円)が投じられる予定だ。ポスコはこの工場で自動車素材などに主に使われる亜鉛めっき鋼板と合金鋼板を生産し、インド市場と海外に販売する予定だ。生産に必要な原料は、ポスコの光陽製鉄所とベトナム冷延工場が供給する。
 インドでの自動車生産は2008年ベースで世界9位だったが、トヨタ、ホンダ、フォード、フォルクスワーゲンなどの自動車メーカーの大挙進出を追い風に、2012年には5位を記録すると予想されている。このため、2009年末現在で年間10万トン程度にとどまっていたインドの自動車用亜鉛めっき鋼板の供給不足量が、2015年には40万トン以上に増えると推定される。
 一方、ポスコは同工場とは別途に、同国東部のオリッサ州に1200万トン規模の一貫製鉄所を完工するとの目標を掲げている。年産400万トンずつ、3期に分けて進める計画だ。 


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