【ソウル28日聯合ニュース】北朝鮮が韓国国民4人を不法入国容疑で調査していると発表してから一夜明けた27日、韓国政府は身元確認作業を続けながら、対応案を模索している。
 政府当局者は、同日午前10時時点で、不法入国疑いで調査を受けている韓国国民の正確な身元はまだ把握できておらず、さまざまなルートを通じ確認作業を行っていると説明した。
 政府は現在のところ、中朝国境地域から北朝鮮に越境した可能性が高いとみて、関係当局が対北朝鮮人権団体、宣教団体、脱北者関連団体などを通じ、事態把握を進めていると伝えられた。一方で、対北朝鮮団体とは関係なく衝動的に越境した可能性もあると、政府は判断している。さらに、北朝鮮が調査中だと発表した4人が一行ではないとの観測もあり、正確な身元確認までには時間がかかるとの見通しも提起されている。
 そのため政府は、身元確認が長引く場合、適切な時期に板門店の赤十字社チャンネルを通じ、韓国人の身元と北朝鮮入りした経緯を確認する案を検討するとみられる。
 今回の事態に対し、政府は神経を尖らせながらも「事実確認が優先」とし、北朝鮮に対する対応には慎重を期している。政府関係者は、北朝鮮入りした経緯いかんで政府の対応が変わらざるを得ないとした。「抑留」事件と判断するにはまだ早いとも話している。


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