【ソウル25日聯合ニュース】市民団体の文化連帯は25日、フランス政府を相手取り外奎章閣図書の返還を求めた訴訟の1審判決を不服として、フランスの行政裁判所に控訴したと明らかにした。
 文化連帯のファン・ピョンウ文化遺産委員長は記者会見で「外奎章閣図書は略奪されことが明確である以上、完全な返還のため、フランス政府を相手に最後まで争う」と述べた。 
 1審では、外奎章閣図書は、文化財返還に関する各種国際協約が締結される前にフランスが取得したもので、現在はフランスの国有財産であるため返還できないとの判決が下された。
 外奎章閣は、朝鮮時代に王室関連の文書・図書を保管した図書館。フランス艦隊が江華島を侵略した丙寅洋擾(1866年)の際、蔵書の一部が持ち去られた。文化連帯は外奎章閣図書の返還を目指し、2007年に訴訟を起こしていた。


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