【ソウル16日聯合ニュース】世宗市建設計画の修正をめぐり、与党ハンナラ党内では、親李(明博)派が世宗市に関する党論変更に向けた議員総会招集と賛否投票に乗り出したのに対し、親朴(槿恵)派が強く反発、党内対立による危機に直面している。
 一方、民主党と自由先進党を中心とする野党5党と無所属議員は16日、世宗市修正案推進段階での各種疑惑を提起し、国政調査要求書を国会に提出した。各党・派閥が命運をかけた勝負に動き出しており、政界は混乱が深まっている。
 ハンナラ党の鄭夢準(チョン・モンジュン)代表は16日、ラジオを通じ代表演説を行い、「世宗市はいかなる困難があろうとも必ず解決すべき課題だ」と述べ、冷静に話し合えば解決策が見つかるとした。
 親李派の中心、鄭斗彦(チョン・ドゥオン)議員は、世宗市に関する党論を変更するため、17日にも議員総会招集要求書を提出する考えを明らかにした。議員総会招集の鍵を握る安商守(アン・サンス)院内代表も、招集要求を受け入れる立場を示している。新李派の集まりはこの日、ワークショップを開き党論変更に向けた戦略を討論するなど、議員総会での党論確定への動きを早める方針だ。
 しかし非主流の親朴派は、世宗市問題を話し合う議員総会には出席するが、党論変更を採決するための議員総会は既存の党論をひっくり返すものとして欠席する方針だ。
 この日で、世宗市特別法改正案の立法予告期間が終わる。政府は今後、世宗市に関する公聴会を開く一方で、法制処審査と次官会議、閣議を経て、来月初めに改正案を国会に提出する方針だ。


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