【ソウル12日聯合ニュース】昨年11月末のデノミネーション(通貨呼称単位の変更)実施以降、北朝鮮のウォンに対する信頼がなくなり、北朝鮮側の中朝国境地域では中国の人民元が公用通貨も同然となっているようだ。
 対北朝鮮放送「開かれた北韓放送」が12日、咸鏡北道と両江道の消息筋の発言を引用して報じたところによると、国境地域では市場が再び活性化しつつあるが、北朝鮮の通貨で取り引きしようとする商人はほとんどおらず、食糧や生活必需品、衣類など、ほぼすべての物が人民元で取り引きされている。市場で物を運ぶ人でさえ、北朝鮮通貨を受け取らないという。
 放送によると、デノミ以降に物価が暴騰したことを受け、北朝鮮住民らは当局の監視の目をかいくぐり、人民元で取り引きを行っていたが、市場統制が解除されて以降は公然と人民元を使用している。一般住民も北朝鮮ウォンではなく、中国の人民元を持っていたほうが安全だと考えているという。


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