【釜山12日聯合ニュース】釜山大学は12日、ナノメディカル工学科のイ・ジェボム教授チームが、可視光線帯の光を利用したナノ構造の合成と制御技術を世界で初めて究明したと明らかにした。
 螺旋(らせん)構造は通常、たんぱく質やアミノ酸など自然状態のバイオ物質のを自己組織化により起こるが、今回の研究で、テルル化カドミウム(CdTe)という無機物のナノ粒子も同様に、螺旋構造に自己組織化できる事実が明らかになった。こうした合成方法は光の干渉によって起こるが、研究チームは可視光線領域の光が個別のナノ粒子に機械的に刺激を起こし、ナノ線が螺旋になるようにした。
 イ教授は、今回の研究は光でナノ構造を合成・制御した初の事例で、複雑な自然現象をより細部的に理解できる理論的根拠を提示したことになり、今後はナノ物質を使用した新しい方式の光学的・電磁気的装置の製造に応用できるだろうと話した。
 今回の成果は、米ミシガン大学や忠州大学の教授らで構成された国際共同チームが4年間の努力の末に究明したもの。研究結果は米サイエンス誌2月号に掲載されると釜山大学は伝えた。

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