金桂寛北朝鮮外務次官(資料写真)=(聯合ニュース)
金桂寛北朝鮮外務次官(資料写真)=(聯合ニュース)
【北京12日聯合ニュース】北朝鮮と中国は、金桂寛(キム・ゲグァン)北朝鮮外務次官の訪中3日目となる11日も6カ国協議再開案を話し合う会談を続開した。
 北京の外交筋らによると、中朝はここ2日間の会談で互いの立場を伝えあい、同日には北朝鮮代表団が本国の訓令を待つなか、追加で首席・次席代表間の実務協議を行ったようだ。特に同日午後3時過ぎ、北朝鮮側6カ国協議次席代表の李根(リ・グン)外務省米州局長が中国外務省の車で北朝鮮代表団宿所となる北京市内の駐中北朝鮮大使館に入っていく姿が目撃され、李局長が中国側6カ国協議次席代表の楊厚蘭朝鮮半島・北朝鮮核問題全権大使と会ったのでは、との観測を呼んでいる。
 また、金桂寛外務次官も中国側6カ国協議首席代表の武大偉朝鮮半島問題事務特別代表との夕食会に先立ち、北京市内のホテルで「中国側と朝鮮平和協定の締結、6カ国協議再開、両国問題などについて深く意見を交換した」と明らかにした。
 中国外務省の馬朝旭報道局長はこの日の定例会見で、「武特別代表と金外務次官はすでに会談を行い、両国関係や6カ国協議、共通の関心事について意見を交わした」と伝えたが、金外務次官の帰国や他の会談日程などについては情報がないと述べた。これにより、北朝鮮代表団は中国側と追加協議などを行った後、13日に高麗航空便で北朝鮮に戻るとみられる。
 北朝鮮6カ国協議首席代表の金外務次官と次席代表の李局長らは、9日に釣魚台で武特別代表をはじめとする中国側6カ国協議代表団と夕食会を兼ねた会談を行い、10日には中国外務省庁舎に場所を移して会談した。
 会談で北朝鮮側は、制裁の解除と平和協定の締結議論の当為性を中国側に説明し、中国側はこうした6カ国協議復帰の前提条件を緩和すべきだと訴えたとされる。双方はまた、昨年11月末のデノミネーション(通貨呼称単位の変更)実施以降、極度の経済難に陥った北朝鮮市場について意見を交わし、これに対する支援策などを協議しているようだ。


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