【ソウル28日聯合ニュース】黄海の北方限界線(NLL)北側海域で27日に砲撃を行った北朝鮮が、同じ日に国連に対しては、2005年から中断されている米軍兵遺骨発掘の再開を提案した。韓国には示威行動を行いながら、同時に米国には対話のメッセージを送ったと分析される。
 国連軍司令部関係者は28日、板門店で前日に北朝鮮・朝鮮人民軍と国連軍司令部間の実務級接触があり、この席で北朝鮮側が遺骨発掘再開の意向を打診してきたと明らかにした。今後さらに接触を持つ可能性があるとした。
 一方、米国防総省のシューマン報道官もボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで、板門店で米国時間26日に国連軍司令部と朝鮮人民軍が実務級会談を行い、遺骨発掘について話し合ったと明らかにした。会談は朝鮮半島休戦協定の脈絡によるもので、北朝鮮側から提案してきたという。ただ、この会談で何を決定したかは把握しておらず、これに続く実務会談の合意はなかったと伝えた。
 米国は1996年以降、北朝鮮内で米国軍兵士の遺骨約200柱を発掘したが、2005年に安全上の理由から、発掘作業は中断されている。

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