【ソウル27日聯合ニュース】韓国銀行が27日に発表した2009年の国際収支動向(速報値)によると、昨年の経常収支は426億7000万ドル(約3兆8241億円)の黒字を記録した。前年の赤字57億8000万ドルから黒字転換しただけでなく、過去最大の黒字幅となった。商品収支の黒字が561億3000万ドルと、過去最高を記録したことが大きい。
 しかしサービス収支は、旅行収支赤字が減った半面、運輸収支の黒字縮小とその他サービス収支の赤字拡大で全体の赤字が172億ドルに達し、前年の赤字幅(166億7000万ドル)を上回った。経常移転収支の赤字も8億1000万ドルと、前年(6億7000万ドル)より多い。
 所得収支は利子収入の減少などで、黒字幅が前年(59億ドル)より小さい45億5000万ドルにとどまった。
 一方、昨年12月の経常黒字は15億2000万ドルと、11か月ぶり低水準に落ち込んだ。月別には昨年2月以降黒字が続いているが、黒字幅は10月の47億6000万ドルから11月が42億8000万ドルに減り、12月はさらに27億6000万ドル減と、2か月連続で減少している。
 韓国行関係者は、昨年の経常黒字は商品収支の大幅黒字に支えられ、過去最大を記録したと述べた。昨年12月の黒字幅縮小については、年末とあり企業が海外サービス代価の支払いを増やしたこと、輸入増で商品収支黒字が減少したことを理由に挙げた。
 また、昨年の資本収支は264億5000万ドルの純流入を記録し、関連統計の作成が始まった1980年以降では最大の純流入となった。前年に500億8000万ドルの過去最大純流出を記録したこととは対照的だ。証券投資が純流入506億8000万ドルと、前年の純流出(24億1000万ドル)から過去最大規模の純流入に転じたため。このほか、直接投資は海外直接投資の減少で、純流出額が90億7000万ドルに減少した。派生金融商品も55億4000万ドル、その他投資は108億2000万ドルと、それぞれ純流出幅が縮小した。

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