栗原貞吉の報告書=(聯合ニュース)
栗原貞吉の報告書=(聯合ニュース)
【ソウル26日聯合ニュース】中国・ハルビンで伊藤博文を暗殺した独立運動家・安重根(アン・ジュングン)が収監されていた旅順刑務所の所長が書いた報告書の原本や、伊藤博文の追悼ポスターなど、未公開の資料が一般に公開された。
 ソウル・芸術の殿堂で26日から来月25日まで、安重根の「ハルビン義挙」と殉国100周年を記念した遺墨展「安重根、独立を超え平和へ」の延長展示会が開催される。安重根の直筆や写真など、関連資料80点余りを展示する。
 なかでも、旅順刑務所の典獄(刑務所長)、栗原貞吉の書いた報告書は、安重根の処刑1週間前に記し、1919年3月19日に朝鮮総督府の警視に送った原本。死刑宣告を受けた安重根が、執筆中の「東洋平和論」を完成させるため死刑執行を15日ほど延期してほしいと嘆願したが、拒否されたことなどが記録されている。個人所蔵家が保管していた。日本の国会図書館に写本が所蔵されており、報告書の存在と内容は知られていたが、原本が公開されるのは今回が初めてだ。
 また、日本で製作された伊藤博文を追悼するポスターも、初めて紹介される。「偉なる哉大政治家の面影」と書かれ、伊藤博文、重軽傷を負ったハルビン総領事ら官吏とともに、安重根の姿も描かれている。
 このほか、これまでに知られているものより鮮明な、暗殺直前の安重根の姿を撮影した写真や、伊藤博文の葬儀のようすを記したはがき10枚などが公開される。

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