【北京22日聯合ニュース】韓国で家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)が発生したことを受け、中国政府が韓国乳製品の輸入を中断したことが21日に確認された。
 駐中韓国大使館によると、中国の国家質量監督検験検疫総局(国家質検総局)と農業省は、共同で作成した18日付の公文書で「口蹄疫が発生した韓国から偶蹄(ぐうてい)類の動物と製品の輸入を中断する」と発表し、19日に韓国政府に通知した。
 これを受け、韓国で1月2日以降に生産された乳製品の対中輸出が全面遮断されたと伝えられた。ただ、文書に記載されている「偶蹄類の動物と製品」が乳製品全体を指すのかどうかが明確でないため、韓国政府は正確な説明を求める考えだ。
 中国による輸入中断措置は、口蹄疫が完全になくなり「清浄国」と認められた後に解除される見通しで、少なくとも数か月は続くものとみられる。昨年1月から11月までの韓国乳製品の対中輸出は8000万ドル(約72億円)に達しており、乳製品メーカーなどが大きなダメージを受けるものと懸念される。
 韓国では今月上旬、京畿道・抱川で8年ぶりに口蹄疫が発生した後、近隣の漣川に拡散した。また、各地で口蹄疫感染が疑われる乳牛が報告されている。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0