【ソウル21日聯合ニュース】韓国型戦闘機(KFX)と韓国型攻撃ヘリコプター(KAH)に対し探索開発が進められることが決まった。KFX、KAH事業は老朽化した戦闘機・ヘリコプターを入れ替えるものだが、国内開発と国外導入をめぐり意見が対立していた。今回、国内開発の方向に定まったことで、事業に弾みがつく見通しだ。
 政府は21日、企画財政部、国防部、防衛事業庁など関連官庁が参加する航空宇宙産業開発政策審議会を開き、KFXとKAH事業に対する探索開発推進の内容を含む航空産業発展基本計画を審議・議決した。
 基本計画によると、KFXとKAH事業は来年から2年間の探索開発期間を経て、2012年末ごろに開発妥当性を再評価した上で正式開発(体系開発)着手の可否が最終決定される。探索開発とは、開発全体費用2~5%の費用で2~3年間遂行する先行研究で、航空機の開発形状確定、開発費総額および所要人員の再算定、部品供給会社の確定、技術成熟度の確認、中核設計などが行われる。
 政府は「開発リスクを緩和し、航空の中核技術を持続的に蓄積するため、探索開発と正式開発を分離して推進する」と説明。大規模予算と長期間を所要する事業となるため、妥当性を正確に判断できる探索開発が必要だと話した。
 KAH事業は探索開発段階から国策事業として推進するが、KFX事業はまずは国防費予算で探索開発を推進し、正式開発段階で国策事業としての推進可否を決定する。正式開発が確定した場合、KFXは2021年まで、KAHは2018年までそれぞれ体系開発過程を踏み、本格量産に入る。
 開発費用は、KFX事業が探索開発に440億ウォン(約35億円)、体系開発に5兆ウォン程度、KAH事業は探索開発192億ウォン、体系開発約6000億ウォンを所要する見通しだ。
 KFXはミディアム級(F-16+級)で、速度と武装装着能力など外形的な性能はF-16戦闘機をやや勝り、レーダーやコンピューターなど抗戦装備は先端水準を備えることになる。KAHは6~8人乗りの小型(5トン級)武装ヘリコプターで、未来戦場に適合した攻撃兵器が装着される。陸軍が現在運用中のヘリコプター「500MD」より中型で、性能が向上した機種として開発される予定だ。
 そのほか、政府は2012年に完了する戦闘機「F-15K」の第2次事業の後続措置として、「第5世代ステルス級」の戦闘機を国外購入、または技術導入で生産する案を推進している。1万5000メートル上空で偵察が可能な無人機(UAV)については、年内に開発を完了し、来年中にスマート無人機を開発する計画だ。2012年以降は高高度無人機開発を推進し、2020年以降に無人戦闘機の開発推進問題を検討するという。

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