【ソウル21日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会が先ごろ、金剛山と開城観光の再開に向けた南北実務接触を26、27両日に金剛山で開くことを提案してきた問題で、政府は近く、受け入れの意向を通知するようだ。
 政府当局者は21日、「北朝鮮が協議を提案しただけに、いかなる形であれ北朝鮮に返答すべきときがきた。ひとまず会う必要があると思う」と述べた。別の当局者は、19、20両日の海外工業団地合同視察に対する南北評価会議での北朝鮮側の態度などを踏まえ、受け入れ可否を最終決定すると伝えた。
 政府は22日に板門店の赤十字チャンネルを通じ北朝鮮に立場を示す可能性が高いが、北朝鮮が提示した日程が迫っているため、調整を提案することも検討中とされる。
 金剛山観光は、2008年7月に韓国の観光客が北朝鮮兵士に射殺されたことを受け、韓国政府の決定により中断された。開城観光は、同年12月1日に北朝鮮側の決定で中断された。政府はこれまで、観光再開に向けては射殺事件の真相究明、再発防止、観光客の身辺安全保障の制度化という条件を満たす必要があるとの立場を貫いてきた。

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