訓練を見守る金総書記(朝鮮中央通信)=17日、ソウル(聯合ニュース)
訓練を見守る金総書記(朝鮮中央通信)=17日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル17日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央放送は17日、金正日(キム・ジョンイル)総書記が朝鮮人民軍陸海空軍合同訓練を参観したと報じた。
 金総書記が1991年12月に人民軍最高司令官に、1993年4月に国防委員会委員長に就任後、軍統帥権を掌握して以来、3軍合同訓練を参観した事実がマスコミに公開されたのは今回が初めて。
 また、朝鮮人民軍の大規模な合同訓練に関する北朝鮮メディアの報道は前例がない。訓練が行なわれた正確な日時や場所については明らかにされていないが、金総書記は訓練場に到着後、展望台で訓練進行計画について説明を聞き、訓練を見守ったという。
 訓練参観には、李用茂(リ・ヨンム)、呉克烈(オ・グクリョル)国防副委員長金正覚(キム・ジョンガク)軍総政治局第1副局長、李英浩(リ・ヨンホ)軍総参謀長、崔泰福(チェ・テボク)、金基南(キム・ギナム)朝鮮労働党中央委員会秘書をはじめ、党中央委の責任幹部、軍部隊指揮官、国防工業部門関係者や労働者、技術者らが大勢同行した。
 同放送は、訓練のようすを「訓練開始を知らせる号令とともに、飛行隊、艦船、各種地上砲の綿密な協力により、敵集団に無慈悲な火の雨が降り注ぎ、敵陣は木っ端みじんとなり、火の海となった」と伝えた。
 今回の訓練の意義については、「敵が神聖なわが祖国の地を少しでも攻めたときには、無敵の軍力で侵略者らを一気に踏みにじり、祖国を死守し、敵を滅ぼす闘志に満ちた軍人らの断固たる決心と無慈悲な打撃力をうまく示した」と述べた。
 また、金総書記が「いかなる不正な侵攻も適時に撃破し、社会主義祖国を鉄壁で守ることができるよう準備されていることに大きな満足を示し、訓練の成果を高く評価した」と伝えた。
 一方、韓国軍と情報当局は、朝鮮人民軍が冬季訓練中であり、韓国側が警戒態勢に突入するほどの訓練は行なっておらず、短距離ミサイル発射の動きもみられないことから、訓練が軍事的挑発行為につながることはないとみている。軍当局は、引き続き北朝鮮側の動きを注視しながら、万一に備えた態勢を維持している。
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