【ソウル15日聯合ニュース】韓国政府が北朝鮮の急変事態に備える行動計画を最近改めて整備したと伝えられたことを受け、北朝鮮の国防委員会が「報復聖戦」にも言及する強い非難の声明を報道官名義で発表した。朝鮮中央通信が15日に報じた。
 北朝鮮国防委員会が1998年に最高権力機関となって以来、委員会または委員会報道官名義で声明を出したのは、今回が初めて。
 声明は、「報道によると、南朝鮮(韓国)当局者らはわが共和国(北朝鮮)の急変事態に備えた『非常統治計画』を完成させたというが、これはわが社会主義制度の転覆を狙った、南朝鮮当局の単独反共和国体制転覆計画だ」と主張。韓国当局の「無謀な挑発計画」が完成され行動に移されていく状況のなか、この計画の作成を主導し支える青瓦台(大統領府)を含む韓国当局者の本拠地を吹き飛ばすため、民族を挙げての報復聖戦が開始されるだろうと述べている。特に、この聖戦は北朝鮮の革命的武装力と、南北と海外すべての同胞が総動員される全民族的・全面的な「正義の闘争」になるとし、軍事的挑発とテロの可能性を同時に示した。
 また、韓国当局は反共和国罪行を心から謝罪しない限り、南北関係改善、朝鮮半島の平和・安全保障に向けたすべての対話と交渉から徹底して除外されることを肝に銘じなければならないと述べ、今後の6カ国協議や平和協定論議の過程から韓国を排除する意向を示した。
 さらに声明は、行動計画を作成した韓国統一部と国家情報院の即時解散と、「無礼な対決政策作成の首謀者らを民族の審判台に上げ、厳罰に処する」ことを要求した。
 こうした声明を受け、政府当局者は「南北関係の雰囲気を急転させるとはみていないが、状況を鋭意注視している」と述べた。
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