【ソウル15日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会が14日、金剛山と開城観光の再開に向けた南北実務接触を26、27両日に開くことを提案してきた問題で、政府は検討を踏まえ、早ければ来週にも正式な立場を表明する方針だ。統一部の千海成(チョン・へソン)報道官は15日の会見で、北朝鮮が同部に送ってきた通知文を公式の提案として受け付けたと明らかにした。
 政府は2007年12月と翌年2月、金剛山管理委員会の設置問題をめぐり北朝鮮側のアジア太平洋平和委員会関係者と実務接触を行っている。
 政府高官はこれと関連し、アジア太平洋平和委員会は朝鮮労働党の外郭機関で、当局間対話の主体になり得るかどうかを検討する必要があるが、実際の接触にだれが出てくるかが重要だと話した。出席者に代表としての資格があれば、接触も可能だろうとしている。
 金剛山観光は2008年7月、韓国の観光客が北朝鮮兵士に射殺されたことを受け、韓国政府の決定により中断された。開城観光は同年12月1日に北朝鮮側の決定で中断された。政府はこれまで、観光再開に向けては射殺事件の真相究明、再発防止、観光客安全保障の制度化という条件を満たす必要があるとの立場を堅持してきた。
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