【ソウル15日聯合ニュース】SKエナジーの化学事業部が、中国・上海への本社移転作業を今月から始め、遅くとも2015年までに移転を完了する。金竜欽(キム・ヨンフム)化学CIC社長が15日、ソウル市内で開かれた石油化学業界の新年あいさつ会の席で明らかにした。
 金社長は「SKのグローバル戦略に基づき、化学事業部の人員を中国に前進配置することにした」と説明。長期的には化学事業部の分社も視野に入れているという。
 SKエネジーの化学事業部員は全体で1100人余りだが、このうち生産工場勤務者と国内営業担当を除く300~400人が中国に配置される見通しだ。現在中国に勤務する部員は66人。
 SKエナジーの売上高は、2008年末時点で45兆7373億ウォン(約3兆7036億円)だった。化学部門は10兆3646億ウォンを占め、そのうち2~3割を対中輸出で計上した。同部門本社の中国移転は、グローバル企業として成長の突破口を中国に求めるという、グループレベルの戦略に基づくものとみられる。化学事業部は上海に本社を移し、オレフィンやアロマティックス事業に集中していくとされる。
 これに先立ち、同社の具滋栄(グ・ジャヨン)社長は新年のあいさつで、「中核事業の化学事業を中心に、中国でまた新たな成功神話を準備している」と述べ、中国での事業モデル構想を明らかにしていた。
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