【ソウル14日聯合ニュース】教育科学技術部は14日、韓国原子力研究院と大宇建設の企業連合が、ヨルダンの研究・教育用原子炉(仮称JRTR)建設国際競争入札の最終落札者に決まったと明らかにした。ヨルダン原子力委員会から10日に落札通知書を10日に受け取ったという。これにより原子力研企業連合は、早ければ3月にヨルダンと正式に契約を結び、JRTR建設に着手する予定だ。
 双方の合意内容は、契約即時の建設プロジェクト着手、契約日から18か月以内の建設許認可完了、契約日から48か月以内の原子炉運転開始が条件。受注金額は公開されない。ヨルダンの首都アンマンの東、イルビドに位置するヨルダン科学技術大学内に、熱出力5000キロワットの開放水槽型多目的原子炉や同位元素生産施設などを2014年までに建設することになる。
 金重賢(キム・ジュンヒョン)第2次官はこの日の会見で、最終落札者選定は、研究用原子炉を世界に輸出できる技術を国際的に認められたという点で大きな意味があると評価した。10兆ウォン(約8189億円)に達すると見込まれる向こう20年の研究用原子炉市場に参入し、輸出に特化した研究用原子炉の開発に総力を傾けると強調した。
 韓国原子力研企業連合は、昨年12月にJRTR国際競争入札で最優先交渉権を落札。その後、ヨルダン原子力委と契約に向けた交渉を進めてきた。1959年に原子力技術開発を始めた韓国が、50年で獲得した初の原子力システム一括輸出と評価される。
 韓国は今後、タイ、ベトナム、南アフリカ、トルコ、アゼルバイジャン、モンゴル、ナイジェリア、カタール、アラブ首長国連邦などを対象に人材育成や法令・体制構築の支援で協力するなど、原子力輸出国としての立場を固めていく計画だ。
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