潘基文事務総長(資料写真)=(聯合ニュース)
潘基文事務総長(資料写真)=(聯合ニュース)
【国連本部12日聯合ニュース】国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は11日、ことし初の記者会見を行い、これまで全力を傾けてきた気候変動や中東問題などに加え、ことしは朝鮮半島問題の解決にも尽力する姿勢を示した。
 潘事務総長は、北朝鮮外務省が先ごろ声明を通じ、休戦協定を平和協定に変えるための会談を早期に開始するよう休戦協定当事国に提議したことに言及。「朝鮮半島非核化を目指し、平和的な対話によるすべての懸案の解決に向け最善の努力を傾けるべきだという、わたしの立場を改めて強調したい」とし、国連事務総長として、こうしたプロセスが進展するよう可能な限りすべての努力を傾けると述べた。
 これと関連し、国連のある外交官は12日、「潘事務総長は韓国人の国連事務総長として北朝鮮との直接対話に大きな関心を持っており、実際に推進したこともある。しかし、北朝鮮が国連より米国や中国との直接対話に関心が高いため、国連としては限界があった」と話した。
 一方、潘事務総長はことし最も力を注ぐ課題として国連のミレニアム開発目標(MDGs)を挙げた。ことしを「開発の年」と規定しながら、2015年までに貧困を半減させるという国連の約束を守るには5年しか残っていないだけに、ことしはMDGsの進展に向け行動を取るべき年だと強調した。また、気候変動に対する拘束力ある協定の締結、女性の機会拡大、核兵器のない世界を目指すための努力にも主眼を置くと述べた。
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