韓国とロシアは2008年の首脳会談で、2015年をめどにした北朝鮮を経由するロシア天然ガス導入計画、朝鮮半島縦断鉄道とシベリア横断鉄道の連結構想に合意している。ブヌーコフ大使の発言は、こうした合意を北朝鮮核問題の解決と絡めて積極的に推進する意向を示したもので、注目される。
ブヌーコフ大使は特に、先ごろ北朝鮮ともこの問題を議論したほか、昨年7月には北朝鮮と羅津~ハサン間の鉄道近代化に向けた協定を締結しており、ロシアのガス担当公社と電気担当公社がプロジェクトを検討中だと紹介した。
一方で、北朝鮮核問題をはじめとする政治的な状況があらゆるプロジェクトの障害になっていると述べ、問題を解決できる唯一のメカニズムである6カ国協議の早期再開を促した。6カ国協議が再開された場合にはまた一から協議するのではなく、2005年の共同声明に立脚し、合意の履行を継続して進めていくのが望ましいとしている。
北朝鮮が先ごろ外務省声明を発表し、平和協定会談の開催を提案したことに対しては、「平和協定の問題は6カ国協議の共同声明に基づき、6カ国協議とは別のフォーラムで議論することで6カ国が了解している」と強調した。
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