【ソウル12日聯合ニュース】農林水産食品部が12日に明らかにしたところによると、昨年の農食品輸出額は48億890万ドル(約4508億円)を記録し、前年の約44億9000万ドルより6.9%増えたと暫定集計された。
 昨年の輸出が全体で前年比13.8%減少したことを考慮すると、目を見張る成果だ。しかし、政府輸出目標の53億ドルには届かず、2年連続で農食品輸出目標額達成に失敗した。2012年までに農食品輸出100億ドルを達成するとの目標にも赤信号がともったことになる。
 農林水産食品部関係者はこうした結果について、世界的な経済危機の影響で購買力が低下し、バイヤーが単価引き下げを要求したためと説明した。平均して10%以上ずつ単価が下がったという。こうしたすう勢は、昨年の輸出量増加率が19.1%(221万1200トンから263万4200トン)に達した一方、輸出額ベースの増加率が3分の1水準の6.9%にとどまったことからも明らかだ。
 類型別では生鮮農食品が9.5%、加工農食品が7.8%増加したのに対し、水産食品は増加率が4.3%にとどまり、相対的に不振だった。国・地域別では最大輸出国の日本への輸出が9.9%増え、台湾(23.2%)、東南アジア諸国連合(ASEAN)(15.5%)、香港(13.9%)なども大きな伸びをみせた。これに対し、ロシアへの輸出は経済危機の直撃で22.9%急減した。
 輸出額5000万ドル以上の主要品目別では、キムチ(4.8%)、高麗人参(12.0%)、ナシ(13.5%)、紙巻きたばこ(3.1%)、マグロ(7.2%)、スクロース(16.7%)、即席めん(9.6%)、ビスケット(13.7%)、ヒラメ(19.5%)、のり(8.2%)などが増加した。
 半面、パプリカ(マイナス1.6%)、イカ(マイナス14.6%)、コーヒー類加工食品(マイナス1.1%)、焼酎(マイナス9.0%)などは減少した。
 農林水産食品部は、ことしの輸出目標額を昨年より33%多い64億ドルに設定した。同部関係者は、海外消費が回復すれば、相対的に高価な国産農食品の単価も回復するとし、韓国料理の世界化と連係した国産食材の輸出増大案なども並行して進めると話した。
Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0