【ワシントン5日聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が近く訪中するのではとの情報が相次ぐなか、米国務省の高官当局者は5日、「訪中に関する情報はない」と、私見であることを前提にした上で、歓迎すべきことだと述べた。米国は6カ国協議当事国と北朝鮮の対話を常に歓迎するとした。
 この当局者は、中国は昨年、「金総書記が取るべき行動を明示するため」高官が相次ぎ訪朝しており、その答礼訪問として金総書記が北京を訪れるのであれば歓迎すべきことで、その言動を注視する必要があると述べた。また、金総書記が中国に6カ国協議復帰への意志を示せば、歓迎すべきニュースになると強調した。
 また、ボズワース米特別代表(北朝鮮政策担当)が先月に訪朝した際、6カ国協議当事国の中国、韓国、日本、ロシアはいずれも、北朝鮮との対話を歓迎するとの立場を示したと伝えた。
 一方、同省のクローリー次官補(広報担当)は同日の定例会見で、金総書記の訪中説に関する質問について「金総書記が何をするにせよ、それは彼にかかっている」と答えた。中国政府からこの問題に関する通達があったかとの質問にも、把握いていないと述べた。

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