陳棟洙金融委員長(資料写真)=(聯合ニュース)
陳棟洙金融委員長(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル5日聯合ニュース】陳棟洙(チン・ドンス)金融委員長は5日、金融関連機関が集まった新年あいさつ会の席で、金融機関の経営効率性向上と金融分野における消費者保護の強化を求めた。
 陳委員長は「かつての通貨危機の後、韓国金融産業の財務健全性は相当強化されたと見ることができるが、消費者保護と経営効率化の面でも十分な改善努力があったか、あるいはこの10年間安住しきっていたのではないか、自問する必要がある」と述べた。その上で、今後挑戦すべき課題が数多く予想されているだけに、金融機関関係者が危機意識をもち、経営効率化を通じ競争力向上に一層力を注ぐべきだと促した。特に、この10年ややおろそかだったともいえる、内部人材の養成と経営支配構造の改善などにも配慮を求めた。消費者保護に向けた努力のほか、金融にとって最も根本的な競争力となる信頼問題にも留意すべきと強調した。
 この先の見通しとして、世界的な金融危機の直接的なショックはおさまりつつあるが、危機の破壊力を勘案するとその後遺症も軽視できないとした。各国の規制政策の基調と金融市場の支配的なコンセンサスそのものが変化することで、国際金融市場の様相と版図には大きな変化があるとの見通しを示している。国内もことしは挑戦的な年になると予想され、ウリィ金融持ち株会社民営化の本格化に伴い、改編と変化は避けられないと述べた。

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