【ソウル29日聯合ニュース】韓国銀行が29日に発表した11月の国際収支動向(速報)によると、同月の経常収支は42億8000万ドル(約3923億円)の黒字と集計された。これで今年の累計黒字は411億5000万ドルとなり、通年の黒字が過去最大だった1998年の403億7000万ドルを上回った。
 今年、経常収支は2月から10か月連続で黒字を記録している。黒字幅は8月の19億1000万ドルから9月は40億5000万ドル、10月には47億6000万ドルと伸びたが、11月は前月に比べると4億8000万ドル少なかった。黒字幅の縮小は、サービス収支と経常移転収支の赤字幅が拡大したため。
 サービス収支は旅行収支とその他サービス収支を中心に、赤字幅が前月の13億1000万ドルから16億6000万ドルに拡大した。運輸収支の黒字が前月から小幅増の4億3000万ドルに伸びた半面、旅行収支は国内在住国民の海外留学・研修費と一般旅行経費の支払い増加で赤字が3億5000万ドルと、前月を上回った。また、その他サービス収支も特許権などの使用料支払いが増え、赤字が17億4000万ドルに拡大した。
 経常移転収支は、海外送金支払いの増加などで赤字が2億9000万ドルに拡大し、所得収支の黒字は3億9000万ドルに小幅減少した。
 一方、商品収支は輸出入とも前年同月比で増加に転じ、58億4000万ドルの黒字と集計された。輸出は前月の5.6%減から11月は18.0%の増加に転じ、輸入も16.0%減から18.0%増となった。そろって増加するのは昨年11月以降では初めて。
 先月の資本収支は、前月と同水準の15億4000万ドルの純流入だった。7月以降純流入が続いているが、その規模は9月に69億ドルを記録した後は縮小している。11月までの累計では248億100万ドルの純流入となっている。
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