政府はこの日の閣議で、李前会長に対する特別赦免案を通過させた。赦免権者である李明博(イ・ミョンバク)大統領は、赦免について、「国家的な観点から赦免を決心することになった」と述べた。体育界と江原道民、経済界から、冬季オリンピック招致が3回目の挑戦となる江原道・平昌が2018年招致に成功するには、李前会長が国際オリンピック委員会(IOC)委員として活動することが欠かせないとする強い要望があったと説明した。
法務部の崔教一(チェ・ギョイル)検察局長は、来年2月のバンクーバー冬季五輪の直前に開催されるIOC総会が、2018年五輪招致において非常に重要な機会となるとし、李前会長の赦免は積極的な招致活動を展開するチャンスを作るための措置だと説明した。同部は、李前会長のIOC委員資格は本人の要請で現在停止中だが、赦免されない場合、資格喪失の可能性が高いとした。資格停止された委員が資格を回復するケースはこれまでもあり、李前会長も回復できるだろうと述べた。
李前会長は今年8月、背任と脱税の罪で懲役3年・執行猶予5年が確定しており、IOC委員資格については、裁判中だった2008年に停止を自ら要請した。崔局長によると、李前会長は罰金や脱税分の納付を終えている。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0