【ソウル28日聯合ニュース】北朝鮮で新型インフルエンザによる死者と再発患者が急増していることを受け、北朝鮮当局が「11号」緊急措置を発令した。
 対北朝鮮人権団体「良き友人」の理事長を務める法輪僧侶が28日、ソウル・プレスセンターで開かれた「2009北朝鮮社会動向報告会」で明らかにした。同団体は先月初めに新義州で新型インフルエンザが発生したことを最も早く伝えている。
 法輪僧侶は、北朝鮮は過去に、朝鮮戦争のような局限状況で負傷兵や細菌感染者を11号措置の対象者に分類し、特別管理したとし、新型インフルエンザの感染速度や危険性を勘案し、同措置を取ったようだと説明した。また、新型インフルエンザは北朝鮮全域に拡大し、新義州では11月だけで子どもや青少年ら40人余りが死亡したと伝えた。
 一方、デノミネーション(通貨呼称単位の変更)と関連しては、11月30日からの貨幣交換開始以降、穀物価格が2~3倍に跳ね上がり、現在は次第に下落してはいるものの、安定するまでは時間がかかる見通しだと述べた。
 また、金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康状態については、特別な疾病症状はなく、やせたのも糖尿病の後遺症によるもので、権力行使には大きな支障がない状態だと説明した。また、北朝鮮内に金総書記の三男・ジョンウン氏を非公式的にたたえる雰囲気はあるが、後継者に確定した確実な証拠はないと話した。 
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