【ソウル28日聯合ニュース】韓国とアラブ首長国連邦(UAE)が、軍事交流レベルを大幅拡大する内容の軍事交流協力協定(MOU)を締結していたことが分かった。
 政府筋が27日、先月17~20日と23~26日の2度UAEを訪れた国防部の金泰栄(キム・テヨン)長官が、軍高官と広範囲に接触し、包括的MOUに署名したと伝えた。MOUには双方の防衛産業技術交流、軍教育訓練協力、軍高官関係者交換などが盛り込まれたという。
 軍関係者はこのMOU締結について、2006年にUAEと結んだ軍事協力協定をより大枠に拡大する水準のものだと説明した。具体的な協力事案については、引き続き話し合う必要があるとしている。
 また別の政府筋は、双方は今回のMOU締結を機に、さまざまな分野で細部協力案が話し合われることを期待していると強調した。また、金長官はUAEで国防関係者らにまんべんなく会い、国防関連協力について深く話し合ったと聞いていると紹介し、「この過程で、UAEが原子力発電所建設工事の事業者に韓国を選定した場合、韓国政府は軍事関連分野でも相当のインセンティブを提供するとの意向を伝えたと承知している」と明らかにした。
 一方、韓国とUAEは、経済協力を大幅に拡大・強化する内容の経済協力協定も締結した。知識経済部の崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)長官とアブドラ外相が27日に署名した。原子力、再生可能エネルギー、情報通信技術、造船、半導体、人材養成などの主要分野で緊密に協力することを骨子としている。
 これとともに、原子力および再生可能エネルギー分野の迅速な事業協力に向け、韓国電力公社、韓国水力原子力公社とUAEの関連機関間で数十件の了解覚書を締結した。
 政府関係者は、この協定締結で、韓国の人材と技術、UAEの安価な資源と豊富な資本が結びつき、世界最高水準の経済力を確保することができたと評価。双方の同時成長に大きく寄与するとの見通しを示した。
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