【ソウル27日聯合ニュース】北朝鮮人権運動家として活動する米国籍の同胞が、北朝鮮の人権改善を促すため、25日に中国側から北朝鮮に入った。しかし、北朝鮮入国の許可などは取っていないという。
 北朝鮮人権・脱北者関連の市民団体ネットワーク「自由と生命2009」関係者が26日に明らかにした。このネットワークの代表を務めるロバート・パクさんは、中国・延吉経由で25日午後、豆満江を渡って北朝鮮・咸鏡北道会寧市の方角へ向かった。パクさんは北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記あての手紙を携えており、その内容は北朝鮮人民に食糧や医薬品などを届けるための国境開放と、政治犯収容所の閉鎖・収容者釈放を促すものだと説明した。
 この関係者はまた、パクさんの越境を見守った別の関係者の話として、パクさんが自分は米国市民だとしながら、これから北朝鮮側に入ると叫んだが、北朝鮮側から制止されなかったと伝えた。パクさんのその後の状況は把握していない。
 この団体では、パクさんの北朝鮮入りを機に27日から31日まで、米国や南アフリカ共和国、日本など全世界のネットワークを通じ、北朝鮮の人権改善を促すデモを行う計画だ。
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